まめランドの森

日々のfragment、もうそう、読んだ本やなんやかや

今日の出町柳

水栽培の球根を買い忘れていたので、あわててタネゲンさんへ。f:id:mameland:20171105162910j:plain

天気がいいので河原も人がいっぱいです。(トンビも‥)

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本当は枡形商店街に映画館ができると言うので(旧立誠小学校でやってたやつ)見に行ったのですが、まだみたいだった。

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人びとは鯖寿司に並ぶ。

 

ところでカサブランカの球根ってすごいですね。赤ん坊の頭ぐらいある。

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「パタゴニア」

 

パタゴニア」が文庫になった。

 

私は南半球に行ったことがない。

最初の職場に、若い頃ブラジルで暮らしてた人がいて、

彼の南米話は相当ワイルドかつ面白かったので、

密かに怖がりつつ興味のある未踏の大地でした。

 

ドラム缶にお湯入れて風呂入ってて、

上がってから缶の底に黄金色の大蛇がいて

ピストルぶっ放したとか、そうゆう話。

 

が、この「パタゴニア」は私の想像をはるかに超えていました。

ブラジルよりさらに南、アルゼンチンとチリ両国にまたがった地域。

ブルース・チャトウィンがこのパタゴニアを旅したのは、

フォークランド紛争の起きる数年前。

 

祖母の家にあった一枚の毛皮から始まり、

王になろうとした男、両足のない亡命ロシア人女医、

ルートヴィヒ2世を君主として称賛する老人、

サンダンス・キッド外伝、

ガウチョに船乗り、インディオたち、

ロスト・ワールドに一角獣(!)、

沼を埋め尽くすフラミンゴ、

頭上を旋回するコンドル、

黄金都市の夢、魔法使い集団の恐るべき秘儀、

そしてそして‥なんだか一緒にすごく長い旅をしてきたような気がします。

 

何というか、羅列するだけでも楽しい。

(書きながら思ったけど、映画ネタの多いこと!)

 

多少色付けされてるところもあるそうなのですが、

もうここまで来ると「事実か事実でないかはたいした問題じゃない」

パタゴニアのエッセンスを汲み取ってほしい。

 

どうして僕はこんなところに」の時も思ったけど(これもいい本)、

ブルース・チャトウィンの魅力によるところも多いです。

いつの間にか、すうっと話を引き出しているもんねえ。

とても頭のよいデリケートな人だったんだと思う。

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 このような方です。(ちょっとStingっぽい) 

夏の終わりの小旅行〜秋の訪れ

9月の終わりに母と琵琶湖に行ってきました。

 

母は長時間歩けないので、

今回はもっぱら

近場で温泉入って食べることに。f:id:mameland:20171015103609j:image

琵琶湖ホテルのモンブラン。なんかこう攻めてる感。

 

久しぶりにミシガンに乗ってみました。

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シーズンオフはひっそり。

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あいにくの天気で見晴らしはイマイチ。

しかしぼんやり浮かんでるのは好きなので

それなりでした。

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高層マンションと妙にクラシックな建物が

混在してる。

滋賀県近江八幡とかに

ヴォーリズの遺した建築がいっぱいあって、

建物を見る旅をやっても面白いかもしれない。

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何気にこんなものもあるし。(これは以前行った近江八幡某ハリエ城)

 

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自分用のちいさな船を自転車みたいに使って、

あちこち行ける暮らしってちょっとあこがれます。

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ミシガンもすこうしくたびれてきた。

その昔、大学出たての頃、サークルの先輩の船上結婚式で

初めて乗ったんだし、ずいぶん長く働いているんだなあ。

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こちらはビアンカ。こちらのほうが新しいけど、

考えたら乗ったことない。

 

職場に帰ってきたら

すでに秋のお知らせキンモクセイの香りがしていました。

咲いてたのはちょっとなのに、かなり漂ってた。

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風にあおられて撮影したので訳わからないですね・・・m(- -)m

 

・・・と、9月のことを書いてたのですが、

今満開です。なんか暴力的に芳香です。

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キンモクセイは、全体像よりひとつひとつの花がかわいいのです。

手のひらに乗せると星っぽい。

(いま気が付きましたがライラックとかと似た咲き方ですね)

 

バベル展に行く

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きょうは遅めの夏休み。

台風が来る前に、懸案だった「バベル展」へ行ってまいります。

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中之島のあたりは、結構モダン大阪の面影が残っているので、

ぶらぶら歩いてて楽しい。

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ダイビルを横目に見つつ、国立国際美術館へ。

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なぜか北京オリンピックの「鳥の巣」を思い出す建物。

ここまで来て、以前来たことあったことに気が付いた。

昔「絵画の庭」やったとこか。

あの時は奈良美智とかいろんな人の作品が出てて、

なかなか見ごたえがあった。

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思ったよりすいてて、ゆっくり見れた。

肝心のバベルだけは、やはり人が多くて、

細部については図録を見たほうがよさそうね・・となりました。

 

個人的にはヒエロニムス・ボスがよかった。

この人に「不思議の国のアリス」の

イラストとか描いてもらったらどうかなあ、などと妄想しきり。

 

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で、ふたたびダイビル

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↑感心してみてたら、実際に郵便物が投函されてびっくり。現役でした。

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知らないところではついカレーを注文してしまいます。

(しかし思い切ったカレー。オニクは柔らかかった)

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大阪で働いてたころは、結構遊びに行ってたけど、この十年ばかり

ご無沙汰で、たまに行くと変貌ぶりに驚きます。

行きは京阪で、帰りは阪急にしてみました。

梅田のこのあたりは変わってないので妙に安心。

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それにしてもミュージアムショップに行くと、

乱心していろいろ買ってしまうのはなぜだろう・・・。 

満願、その他

 

米澤穂信が編んだアンソロジー「世界堂書店」は、

いわゆる'' 奇妙な味''の作品が詰まっていて、

読んでて楽しかった。(パノス・カルジネスとか初めて知ったし)

 

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泡坂妻夫の「椛山訪雪図」 が好きだってどこかで書いてらして、

う〜ん、趣味が合うかもと思ったのですが、

なんとなく手を出しかねてまして・・・。

   (「椛山訪雪図」はこちらの所収。ほれぼれするような短篇集です)

 

いわゆる青春ミステリの人と思ってたのです。

(いや別に青春ミステリが悪いわけじゃないんですが)

 

で、今度、短篇集「満願」で初めて作品を読みました。

完成度高い・・・。食わず嫌いで損してた。

 

特に後半の三作がよいかな。

 

〈裏プロジェクトX〉とも言うべき「万灯」(しかしエネルギッシュな犯人だ)、

 

「関守」では、峠にぽつんと立つ寂れたドライブインのおばあさんが語る

白昼夢のような物語にひきこまれ、(個人的に峠の茶屋の怖い話ってテーマが

結構好きで、自分でも書いてみようとして失敗してるのですが、

水滸伝十字坡の孫さんの店や落語の鰍沢とか結構テンション上がる) 

 

そして法学生の切ない片恋を静かな筆致で描いた(はずの)「満願」。

背負い投げを食わされ、最後に残る苦味みたいなもの。

 

冒頭の「夜警」 もそうだけど、

どこかにチェスタトン=泡坂テイストが感じられるのも嬉しいかも。

 

丁寧に作りこまれた万華鏡みたいな作品集。

(やっぱり他の長篇とかも読んでみようかな)

 

 

 

 

なんの授業をとるか考えてるうちがハナ

そうこうしているうちに7月も最終日。

きのうは放送大学の前期最終試験。

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一応遠い昔に大学の卒業証書は

もらっているのですが、

ひょんなご縁でこの何年かほそぼそと

受講しています。

 

最初は語学学習のつもりでしたが、

 どっちかというとイマドキの

英会話向き授業ではないので、

いつしか脱線して自分でも

なにがやりたいのかわからない

授業のとりかたをしています。

(役に立つから、という観点で選ぶのが

自分自身シンドクなってきていると

いうのもある)

 

前期はちょっと手違いで

・ヨーロッパの歴史II

・日本語アカデミックライティング

・健康長寿のためのスポートロジー

・錯覚の科学

と4つもとってしまい、

まあ2科目がほどほどの量であることを

さとりましたが、

(カネのこともあるしな)

何とか終わりました。

(結果は知らない・・・)

 

ヨーロッパの歴史II」が意外と面白かった。

"園芸史"というか・・・。

一般的ではない切り口ながら、ヨーロッパの

歴史を俯瞰できちゃうのでした。

プラントハンターの話なども出てきたな。

知らない話が多かったわ。

ウォード箱なんて初めて知った。

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(↑こんなのに植物をいれて船で輸送して大丈夫だったのだろうか)

 

あと、「錯覚の科学」もよかったけど、

いわゆる<持ち込み不可>だったので、

不安~な感じはあります。

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(↑錯視を利用した画像。マンテーニャさん)

 

後期は

ラテン語

マーケティング

をとるつもり。ますます一貫性がない。

(実はそうは言ったもののある程度

仕事に関係ないでもない。

かすかに、かすかにだが)

 

どの授業にしようか考えてるうちが

一番楽しいかも。

それは大学時代もいっしょか。

 

先週一週間は、そんなわけで

京都駅の周辺をウロウロ(試験会場が駅前)

してたのですが、

祇園祭が終わってもなんて大勢の人がいるんだ。

ここだけ異国ダワ。

 

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(モラモラと暑い。)

紫陽花のこと

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今年はいろんなところで

さまざまな色、種類の紫陽花を見かけました。

 

自分の家で紫陽花を育てるようになってから

ヨソ様の花にも目がいきやすく

なっているのかも。

 

ウチのは白紫陽花。
(アナベラではありません)

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去年もらった時はこんなに小さかった。

虫食いもあったし。

 

秋にすっかり枯れて、

(死んだ…)と思っていたら

春先にいっぱい新芽が出ててびっくり。

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あれよあれよと言う間に

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増殖して

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かなり賑やかに咲いてくれました。

ここは庄野潤三風に「ありがとう。」と

言うところ。

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白とは言え、よく見ると、

複雑な色味が混じってます。

 

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こちらはご近所の紫陽花に囲まれた家。

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年に一度の饗宴という感じで

楽しみにしてます。

 

今年は偶然立ち寄った

革堂(こうどう・寺町丸太町下ル)でも

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思わぬ眼福でした。

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ハスも咲いてる。

もう7月か‥。